スタッフブログ

　いつもプジョー福岡のブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。

　プジョー福岡ワークス　木村です。



　学生さん達はもうすぐ夏休みですね。
毎年楽しかった夏休みはもう随分過去の話で・・・
今しかない夏休み、良い思い出になって欲しいものですね。

　話は全く違いますが


　今日は　ブレーキ鳴き　のお話しです。



　輸入車、特に欧州車は泣きやすい傾向にあると思います。

　大雑把にブレーキは下記画像のように３つの部品から構成されています。
・ブレーキディスク
・ブレーキパッド（摩擦材）
・ブレーキキャリパー

　走行中にタイヤと同じ回転数で「ブレーキディスク」が回転していて、ブレーキペダルを踏むと
「ブレーキキャリパー」で「ブレーキパッド(摩擦材)」を「ブレーキディスク」に挟み付けて
減速します。

　回転している「ブレーキディスク」に「ブレーキパッド(摩擦材)」が力強く均一な圧力で接触
するのが理想です。

が、現実には「ブレーキディスク」は完全な平面ではないですし摩耗します。「ブレーキパッド」
も同様で、振動が発生してしまいます。

その振動がブレーキディスクにより音に変換され、「ブレーキキャリパー」やサスペンション・
車体にまで伝わり大きくなってしまいます。

この音を止めるには
・ブレーキディスクの素材の柔らかさで吸収
・ブレーキパッドの素材の柔らかさで吸収
・ブレーキパッドの裏板とシムにより吸収
することができます。
といってもブレーキのサプライヤーや自動車メーカーでの話です。



　キレイに「ブレーキディスク」と「ブレーキパッド」が接触すれば音は鳴りにくい
とも言えますので、「ブレーキパッド」交換時には「ブレーキディスク」も同時に
交換することをお奨めします。


※よくあるブレーキ鳴きの例
①駐車場で後退時に音がする
　→「ブレーキディスク」の回転方向が変わる為、「ブレーキパッド」との接触の仕方が
変わってしまい音が出ることがあります。　異常ではありません

②湿度が高い日・雨天時に音がする
　→鉄製の「ブレーキディスク」が湿度によって表面にうっすら錆が発生。これが
「ブレーキディスク」と「ブレーキパッド」の均一な圧力での接触を妨害し
音が出ることがあります。異常ではありません

③摩耗による音
　→「ブレーキディスク」の摩耗により角が立ち、その角が「ブレーキパッド」に接触
することで音が発生。「ブレーキディスク」と「ブレーキパッド」の同時交換をお奨めします



　上記のようにブレーキは鳴きやすい・鳴いてしまう構造でもあります。
ブレーキ鳴きを完全に止めることはとても困難ですし、異常ではないケースが殆どです。

あくまで例ですが
①②はそのまま乗られて問題ありません。
③は「ブレーキディスク」「ブレーキパッド」の摩耗限度以内、または「振れ」がなければ
そのまま乗られて問題ありません。


　ブレーキ鳴きでお困りの方は、どういう条件下で音が発生するのかをお伝え頂くと
診断がスムーズに行えます。

　・乗り出しですぐか、何分くらい走行してからか
　・鳴き続けるのか、音がなくなるのか　
　・毎日お乗りになるのか、週に数回の使用か
　・天候

上記を一緒にお伝え下さい。